有酸素運動をすると「やせる」というのは、さいきんでは常識と行っていいほど知られてきていると思います。有酸素運動というのは比較的軽度の運動であって脂肪を消費し、また強度が強い運動は無酸素運動であって体内の糖を消費するといわれています。だから、継続して有酸素運動をすれば脂肪を消費して、健康的にやせられる。このようなことがよくいわれていますね。
有酸素運動をすれば脂肪を燃焼するのはいいですが、その脂肪をエネルギー源として動くのは筋肉です。運動をしていなかった方は筋肉が細くなっていますから、消費エネルギーもすくなくなっています。その状態で有酸素運動をしても、小さいエンジンにたくさん燃料を供給するようなものではないでしょうか。だからまず、有酸素運動で脂肪を燃焼する前に、筋トレである程度筋肉を大きくしてからのほうがよいでしょう。
そこで筋トレと有酸素運動を併用することになる訳ですが、ここで注意。アナボリックとカタボリックという言葉があります。日本語にすると、アナボリック=同化作用、カタボリック=異化作用となります。アナボリックというのは、栄養を筋肉や骨などに「同化」=大きくする作用のことです。逆にカタボリックは、筋肉などを栄養に分解する作用のこと。つまり有酸素運動はカタボリックな運動であるといえます。どういうことかというと、食事制限中などの栄養が少ない状態で、有酸素運動をすると脂肪だけでなく筋肉を分解して糖に変換する作用がおきて、せっかくの筋肉が減ってしまうのです。もったいない。
じゃあどうすればいいのかというと、これがなかなか難しい感じです。私は一応有酸素運動の日と筋トレの日と分けるようにしてみました。マメに体重と体脂肪率を計って記録をつけて、体と相談しながら決めていくしかないのかな...